ハイモンド製の電鍵HK-702のメタルキャップが割れてしまい、修理記録を書いておきます。もしかしたら同じような人がいたら、まずはハイモンドさんへ電話(メールより電話連絡を求めているみたいなので)してみて下さい。
電鍵のレバーが動くための軸を受けている支持部があるかと思いますが、ハイモンドの製品の場合はココは単純なピンを通すのではなく、ベアリングを介した保持になっています。このためメタルキャップと呼ばれている上部と本体側が分離できる構造になっています。
このメタルキャップ、金属だと思っていたら実は違うんですね。そしてココが割れてしまいました。樹脂にメッキ風の塗装がされているため、経年劣化で割れが生じたようです。
ちょっと1枚目の写真だと分かりにくいですが、欠けた部分を2枚目では上に向けたので、なんとなく分かるのではないかと思っています。
そして中は白っぽい樹脂で金属ではないのが分かるかと思います。
はじめプラリペアで接着してみようかと思ったのですが、この樹脂は溶けてくれなかったので対応できないようです。周りに聞いてみるとヒビが入ってエポキシ系の接着剤で補強した人がいましたが、割れてしまった人はおらず、しかも合わせてみると欠落した部分があるようで自分のメタルキャップは隙間もあります。
ということでハイモンドさんのWebを見たら保守パーツの掲載がありました。ただ掲載されている写真は黒。見つけたのが大掃除のときだったこともあり、メールしておいたら1/6から営業するから電話してとの返信。で、連絡したところ、部品代;1,800円と送料;300円で、請求書と一緒に部品を送りますという有り難い対応。
届いてみるとメタルキャップ本体だけでなく、グリスの塗られたボールベアリングと謎の金具が入っていました。実機を分解してみると、コの字の金具は本体の窪みに入れる金具。丸いのは軸の外側でベアリングを押さえる金具なことが判明。
ベアリングも変えるべきなのかもしれませんが、新しいのは鉱物系っぽいグリスに対し、もとからのは白いからシリコン系っぽい。しかも劣化している感じもないのと、本体側のグリスをきれいに取り去るのも面倒だったので、ベアリングは今までのものを移植することにしました。(この選択が良いかは不明)
ネジを止めて元に戻した状態です。ほとんど電鍵を使うことはないのですが、たぶん今回のメンテナンスで生涯使えるのでは無いかと思っています。
購入しませんでしたが、透明カバーも売っているので、変色が気になる方は併せて交換するのも良いかもしれません。
いつまで保守部品を売って頂けるかも分かりませんから、ハイモンドさんの電鍵を長く使いたい方は、すでに劣化しているなら部品を交換したり、違っても手持ちパーツとして持っておくという選択肢もありそうです。
この電鍵を買ったのは記憶では1980年代だから40年とか経っています。まだメンテナンスできるように部品を供給してくれているハイモンドさんに感謝します。