FT-897液晶交換

zebra

 FT-897でゼブラと呼ばれている液晶に縞が入って表示が見えなく/見えづらくなる現象。この対策はLCD交換しか無いと言われているが、メーカに部品の在庫は無い状態なので、自力で直すしかありません。
 以前から気になっていた修理用のパーツがeBayの在庫に復活したので購入、動画も公開されていますが記録として手順を記録しておきます。
 これを見て改造することは自由ですが、無線機を壊すなどしても一切責任を負いかねます。あくまでも自己責任で作業は行なって下さい。
交換手順 https://youtu.be/SuLBNXaFqHM
交換部品 https://www.ebay.com/

 注意書きにあるよう、事前にコントラストの設定を変更します。
 指示では8と書いてありますが、自分のセットでは8だと見えない状態でしたので10ぐらいでも良いかもしれません。
 F長押しでコントラスト設定に入る状態にしておくと、交換したけど何も表示されなくても、あわてず調整できるかと思います。

 まずは前面パネルを外す必要があります。FT-897の上下のパネルは、ネジ外せば簡単に取れます。
 上蓋にはスピーカとスイッチへの配線があるので、コネクタを外してから取る必要があります。
 ここまでは取説にも書いてあることですが、その先は分解作業になり、無線機を壊す可能性もあるので注意して下さい。
 次に中に前面パネルに配線されているコネクタを外し、シャーシの上下で固定されているネジを外すと、前面パネルが取れます。

 交換したいLCDは基板に付いているので、ボリュームなどのツマミを外したあと、基板を固定しているネジを外し、前面パネルから基板を取り外します。
 ボリュームとコネクタを外すことで半田ごてを使わないで分解できます。またメインダイヤルのエンコーダへの配線も外します。
 ボリュームを固定しているナット、本来はU字のドライバが必要です。
 持っていないので、3.5mmジャック用のドライバの片側を引っ掛けることで代用しました。ここは持っている工具をうまく使って対応する必要があるかと思います。
 基板を固定しているネジは、1個だけ高さの低いものが使われていたので、その場所は記録しておくと良いと思います。

 基板を外したら、いよいよLCDを取り出します。背面から止められているネジを外しただけではダメで、両面テープで固定されているので、ヒートガン(無ければドライヤで代用)で温めて剥がしやすくします。
 LCDから基板への配線は、フレキシブル基板なので端から半田を追加しながら溶かして行けば、普通のコテで取り外す作業ができます。
 パッドに半田が盛り上がっていると、新しいLCDを付けるときに困るので、コテに半田を移すようにして取り除いていき、最後にクリーナで劣化したフラックスを除去しておきます。
 気になるなら吸い取り線を使っても良いですが、パターンを痛めないよう注意して下さい。ちゃんとコテ先を使い分ければ、コテだけで作業できるかと思われ、その方が安全な気がします。
 LCDも両面テープが使われているので、これも温めて剥がしやくします。両面テープの位置は同じ可能性が高いので、本ページの写真を参考にして温めると良いかと思います。再利用することは無いでしょうから、引っ張るだけで剥がしても良いかもしれませんが、書かれている手順では温めて外しています。

 購入するとLCDは基板のコネクタに接続された状態で届くと思うので、いったん取り付ける前に外します。このとき、どの向きだったか(上下どちらにコンタクトがあるか)記録しておくと良いと、組み立てるときに迷わないと思います。
 制御ICの載ったフレキシブル基板を半田付します。金メッキされたエッジ部分がベースの基板と接続する部分になりますので、ココが半田されるよう作業します。上の部分は、ここを半田付けする作業をしやすくするための場所だと思うと良いかと思います。
 位置を決めたら両方の端を半田して固定、そのあとは順に付けていきますが、このときフレキシブル基板が浮かないよう、中央のあたりを付ける際には押さえると良いかと思います。
 半田の状態は上からだけだと良く分からないので、横から見るなどして確実に接続できているかチェックしましょう。
 また指示には有りませんが、小さく切った両面テープで基板端の両端を止めておくと良いかと思います。このため半田付け前に基板に両面テープを貼っておき、半田したら剥離紙を取って固定しました。
 上に基板を置いてしまっており撮った写真だと分からない状態ですが、オリジナルの両面テープのあったところの両端あたりて固定しました。

 以前はLCDが少し小さかったようで動画とは違い、提供されている作業手順が必要です。今回のパーツは少し大きいことからLCDを抑える部分を削る必要があります。
 この作業が最も時間を要しました。ナイフでと書いてありますが、少し削ったあとはPカッタを使用したところ良い感じでした。うまく手持ちの工具を使って加工して下さい。
 段差がある部分を全て削り取るぐらいにならないと、新しいLCDが入らないと思います。
 光を入れる白い紙の裏に削ったクズが入っているかもしれないので、エアダスターで吹き飛ばしておくと良いと思います。

 これでLCDを付けられるハズです。このため基板にLCD固定用の枠を取り付け、そこに新しいLCDをハメます。このときにLCD裏にある保護フィルムを外します。この手順が動画だと出てこないので、使われている部品に依存するかもしれません。
 ちょっとベタっとした感じな側が外になる向きにLCDは実装すると、コネクタに接触するコンタクトが上になる方向になるかと思います。
 次にLCDの配線をフレキシブル基板のコネクタに差し込みロックします。動画だと先に枠に嵌めているようですが、位置を決めにくかったので逆な手順で作業しました。どちらでも順番は良いかと思います。
 これで元に戻すだけになるので、LCDの表の保護フィルムも外します。

 分解したときと逆の手順で元に戻していきます。このため組み上げの作業については省略します。
 もし電源を入れて何も表示されていない場合は、半田付けや配線に間違いが無いか確認し、異常が無ければコントラストを調整してみて下さい。
 もしかすると表示が見えるようになるかもしれません。
 向きを変えたら何となく表示が出ているかもと気づきましたが、1回目は気づかずバラして再チェックをして、時間を食ってしまいましたので、この注意を追加しています。
 ちゃんと動いていれば、きれいに表示が出るハズです。D無とかだと製造から四半世紀になりますが、受信時の消費電流が少なめな無線機ですので大切に使っていきましょう。

 以下が記録用に撮った写真です。きちんと文章との関係まで書いていませんが、なんとなく分かるかと思います。もし分からない場合は、自分で作業しない方が安全かもしれません。