AM QRPp トランシーバ

2023年はFMのQRPpでしたが、今年はAMのQRPpの基板をハムフェアのPRUGブースで頒布しました。基板のデータとかはGitHubにありますので、こんな感じの基板、トランシーバというのをココでは紹介します。

今さらAMのトランシーバ?って言われるかもしれませんが、なんでもデジタル処理してしまうのではなく、どんな信号なのか見ながら実験してみるための教材にできないかなと思い作った基板になります。
このため各回路をブロックごとに分け、その間を配線していくようになっているし、送受信の切り替えもスイッチとかを使う前提だし、周波数も固定されています。
もし実用的なトランシーバを作りたいのであれば、別な製作記事を探してみて下さい。

ユニバーサル基板のところに低周波発振器を組んで、振幅が変わることをオシロスコープで観測したり、同調回路の状態でスペクトラムが変わるのを見たりして、どんな感じに回路が動いているのかを学びます。
また現在の回路が最適な定数ということでは無く、入手できるであろうトランジスタで動くであろう点にしているので、このあたりを調整してみるのも良いです。

電波を出してみたい方がいたら、JARDの保証を受けようとして困らない程度のスプリアスになっているハズなので、ジャンパしないとダメですがアンテナの切り替えはリレーにしたい人への回路が周辺に設けてあります。
回路図のまま作ると出力10mW程度かと思いますが、ちゃんと出力はトロイダルコアに巻いてマッチングを取り、ローパスフィルタも損失が無いようマイクロインダクタから作り替えることが可能です。(T12-2あたりの小さいコア)

いろいろと実験してみるための基板になっていますので、高校生とか大学生あたりの方が作ってくれたら嬉しいです。