R6年(2024年)2月の航空無線通信士の試験を受けたときのことを記録する。もし誰かの役に立つことがあったら幸いである。
受けた航空通は多くが若い人なようで、これから仕事で使うための受験、あるいは学生で就職に向け資格取得という感じではある。
だいぶ前になるが海通を受けた際には若くない人も多かったので、海と空で受験者層に差があるのが面白い。また海通なときは自衛官か海保と思われる人もいたが、そんな感じの人も見かけなかった。
むかしは国家試験といえば全て郵送だったのだが、なんと今は日本無線協会が行う試験、受験票もメールで送られてくるので自分で印刷して持参する。試験官は試験中に受験票の番号を見て、別に持っている申請時の写真で本人かチェックする方法になっている。
試験結果もメールで届く。しかも必要なことが記入された申請書をダウンロードできるサービスも付いている。このためプリントしてサイン、収入印紙を貼って出すことで免許申請ができます。
ただ、迷惑メールとして処理されていて見落としたり、設定によっては自動削除されたりの課題もあるようなので、メールの受信設定には注意が必要である。
試験会場は有明のTOC。前に海通を受けたときはTFT。もっと前は晴海の江間忠ビルだった。蒲田の日本工学院で受験したという人は、かなり古いかと思う。
今回の会場、試験会場の中だけでなく、多くの場所が飲食禁止となっていて、試験した階の通路では食べても良いと言っていたが、それ以外だと建物に入っているテナントか、周辺に出ての昼食となる。ただ通路に用意されている椅子も少ないので、途中で退室しない限り座れない。このため手軽に食べられるもの以外だと昼食は取りにくいので要注意である。
冬だから良いが試験会場は水分補給も禁止なので、この点も注意が必要である。
試験会場に時計が無い。これは盲点だった。スマホ禁止は分かっていたが、試験会場には時計が有るものとして腕時計は持参しなかった。このため時間経過が自分の体内時計だよりとなった。スマートウォッチもダメなので要注意である。ただ中にはスマートウォッチをしたままと思われる人もいたので、どこまで厳しいかは試験官次第かもしれない。ただ不正行為と見なされる可能性があると説明で言っていたので、単純な腕時計を持参する方が良い。
スマホなども電源を切ってカバンに入れておく必要があり、身につけておいてはダメという説明があった。人の特定は行われなかったが、試験中にメール着信と思われる音が聞こえており、次の試験時間の説明時に誰だか分かった場合には不正行為とみなし退場になると指摘されていた。
良く分からずに挑戦した英語。調べてみたが良く分からなかったこともあり、どんな感じで試験されるのかを書いておく。
英語は過去問から分かるよう、英会話+英語になっている。英会話は会場内にCDから再生した音を流しての試験となる。このため試験の開始時刻になると試験室はロックされるので、絶対に遅れることは許されないし、約30分の英会話の試験中はトイレとかの退出もできない。
問題が流れる前に、音響のチェックが行われる。モールスの受信みたいに、変に音が反射して聞きにくいとかは無いと思うが、もし聞きにくいとか何かあれば、ここで対応してもらう必要がある。
配られた問題用紙には、過去問に書かれている回答の選択肢が書かれた状態になっている。配布時に印刷のチェックをする30秒ぐらいと、最初の問題が流れるまでの1分ぐらい、これが問題を聞くまでに選択肢を見ることができる唯一の時間になる。
CDで再生されるのは過去問に書かれている問題の部分になる。ここが繰り返し3回流れ、1分間の沈黙があり、次の問題が流れる。選択肢は流れず、問題用紙に書かれた状態なことに注意してほしい。
この手の試験を受けている人は分かっていると思うが、流れる英語を聞いてから選択肢を読むより、事前に選択肢を読んで何の話しか把握した方が日本人には分かりやすいかと思う。
また選択肢の中には普通に考えると違うという内容が書かれているところもあるので、それを事前に除外することも有効だと思う。法規に関する問題だったりすると2択とかになる可能性も高い。
どんな問題が出るかは過去問で分かると思うが、一般的な話しと飛行機とか航空無線に関する内容とがあり、前半が一般的な話しになる。一般的な話しと言っても自分が受けたときには、復活祭(イースター)な話しがあり、この手の知らないと答えられない問題も出る。もちろん話していることを聞き取れたら回答できる問題も出るので、英語が得意な人はココを落とさないことで英会話の得点不足で不合格ということは無くなるとは思う。
後半の問題は、当然だが知っていないと答えることはできない。ただ難しい話しではなく、今回だとボーディングブリッジとかゴーアラウンドの話しであり、飛行機とか空港に関することに興味があれば知っているようなことが多い。法規とかに絡むような問題は、そちらで勉強したことを使うことになる。
英会話の試験が終わると、英会話の問題用紙は見ることができないよう、裏返しておくことが指示される。このため後で選択肢を見ながら回答を書き換えることは出来なくなる。たぶん自己採点のため回答した内容を残しておくかと思うが、使える時間が短いので回答を迷った問題で自分は何を回答したかが不明な状態で、この結果として合否判定が出るまで自分は結果が分からなかった。このため英語の回答を出す前に、マークした内容を英語の問題用紙に書いておくと良いかもしれない。
英語は英会話が終わったところでスタートする。ここからが英語の試験時間で、英会話の時間は英語に含まれない。このため両方を合わせると2時間程度の試験になる。
過去問にあるよう最初の問題が長文になるがココから取り組むか、これを後回しにするかは好みかと思う。200人ぐらいの受験者だったが、いきなり問題用紙をめくった感じな人は少なかった。
自分が受けた際の問題は火星探査の話しだったが、この手の興味深い内容が多いので、長文ではあるが嫌にならずに読める人が多いかと思う。
途中退出して時間を確認したら60分ぐらいで終わっていることを確認できたが、前述したように時計がない状態だったので、どのぐらい時間を使っているか曖昧だった。この時間までに退出した人は1/5ぐらいかと思う。
他の資格から工学と通信術は免除にしたので、あとは法規しか受けていないのだが、これは過去問に出ている法令などを覚えておくしかない。
とにかく覚えていることを出すだけなので、何度か回答を見直せば、それ以上に時間をかけようが無いので、退出が可能になったところで1/3ぐらいが退出した。
昼食を取るとしたら法規と英語の間になるので、無駄に時間をかけず休憩時間にした方が良いかと思う。工学と通信術も受ける人は、かなり長丁場になるのでココが休みどころな気がする。ただ前述のように休む場所が問題なのだが。
ここに書いたことを読んでも受かることは保証できないし、試験は変わっていくものなので、あなたの試験では違うかもしれませんが、もし何かの役に立ったら幸いです。そして試験、頑張ってください!