FT-897にCWフィルタ

裏面実装

 使っているFT-897MにはCWフィルタが入っていません。これを買った頃(2000年代前半だと思う)は、V/UHFのCWで混信するようなことはなく、DSPフィルタだけで何とかなる時代だったと思います。
 また移動でCWすることは無いという運用スタイル、なにより購入費用を抑えるための選択でした。そのうち買い足せば良いと思っていたのですが、いつの間にか455kのCWフィルタが手に入らない状態になっていました。

 調べてみるとセラミック振動子を使って自作(「世羅多フィルタ」で検索すると良い)している人もいるようですが、ちょっとCW用に仕上げるには大変そうです。そんなとき、ふと思ったのだが別に455k用だったら別なフィルタでも良いのではないのか?
 そんなことを思っていたら、たまにINRADのフィルタがeBAYで安く落札されているのを発見。何度かチャレンジしていたら、INRADの#104という本来だとKENWOODのTS-690とかTS-950に使うフィルタの購入に成功しました。(送料が高いので国内と同じぐらいな価格になることも多いので、あせらず熱くならずに入札。実は思い立ってから落札まで1年を要してます)

 けっこう感覚ではFT-897の筐体って余裕があると思ってっいたけど、本来フィルタを実装する上側には入らないことが判明。でも、こいつには裏側にバッテリーが2パックあるいはAC/DCを入れるための広いスペースがあるのです。すでにバッテリーも寿命を迎えており、1個は使えないに近い状態なのでココを有効活用することにしました。アルミ板を加工して固定できそうな感じはしますが、とりあえず手間をかけずに厚めな強力な両面テープで貼ってあります。

 本来なら2つ実装できるスペースがありますが、残念ながら1つも実装していない状態。ここのFIL1側のコネクタからシールド線を裏面へと回して、フィルタに配線しています。

 電源を入れてフィルタの選択画面にすると、ちゃんと2つ目の箇所に「500」と表示されます。基板に実装されている「CFIL」と切り替えると、聞こえ方が変わるのでナローフィルタとして使えているようです。
 使用している回路が違うので、マッチングとしては完璧でないハズですが何とかなるようです。

 今では貴重なCWフィルタ。あとで別なことに使うかもしれませんし、うまく本来のサイズのフィルタが手に入るかもしれないので、直接の半田付けはしていません。
 FT-897との接続は2mmのソケット(秋月のC-08591)、フィルタとの接続は2.5mmのピン(部品箱にあったモノ・普通のピンヘッダより長い)を使用しました。
 FT-897側はCW 500Hzに認識してもらうための配線もしてあります。(分かりにくいけど写真で左側は、IF(芯線)、GND、未接続、GND(ココ)、未接続)

 実機を持っていないので確かめてませんが、後継のFT-897Dでも同様に実装することは可能と思います。またスペースが確保できるなら似た回路構成のFT-817、FT-857なども他のCWフィルタを使える可能性が高いかと思います。
 現時点(2024年1月)では、まだINRADで#104の新品は買えるようですが、これだと国内で中古を探した方が良いかもしれません。 http://www.inrad.net/product.php?productid=218