アナログデバイセスから出ているソフトウェア無線のモジュールADALM-PLUTOとRaspberry Pi4を使って、V〜SHFのアマチュア無線機にするプロジェクトLangstoneを試してみました。
プロジェクトには2つのディスプレイを使った方式がありますが、実験したのは、Hyperpixel4 4″ Touchscreenを用いたタイプです。
https://www.analog.com/jp/design-center/evaluation-hardware-and-software/evaluation-boards-kits/adalm-pluto.html
https://wiki.microwavers.org.uk/Langstone_Project
https://shop.pimoroni.com/products/hyperpixel-4
購入したままではADALM-PLUTOが使える周波数範囲が広がっていないので、admin/analogでログインして下記の設定が必要です。
fw_setenv attr_name compatible
fw_setenv attr_val ad9364
長めに電源を切っておくと良いのですが、電源を抜き差ししたりだとタッチパネルが動作せず悩み、検索した結果として下記URLにある1Mでプルアップという方法で解決しました。
https://github.com/pimoroni/hyperpixel4/issues/41
またshutdownで止めると、電源を抜き差ししないとPi4が再起動できませんが、これはGPIO3をGNDに落とすと起動することが分かり、スイッチを付けました。
http://hammmm.hatenablog.com/entry/2016/11/14/231337
そのままでは感度が悪いので、入力部に20dBぐらいの広帯域アンプを付加すると良い感じです。
秋月のキット(ADL5535)だと帯域が不足するので、デバイスを広帯域なもの(TQP3M9009やADL5611など)に交換するか、最初から周波数範囲の広いモジュールを探すと良いです。
https://www.amazon.co.jp/dp/B08P6K56JS
基準になっている発信器の影響で周波数がズレていると思いますが、これは周波数オフセットの設定で現在は逃げていますが、TCXOに交換するのが良いと思っています。
まだ送信側は終端しての試験までですが信号は出せているようです。さすがに1mWではQRPすぎるのと、BPFが無く、アンテナと送受の切り替えも無い状態なので、少し部品を揃えたら改めて情報を出したいと思います。