ADALM-PLUTO(3)

そのままではダメだろうということで、まずは2.4G用のバンドパスフィルタを作ってみました。

以前だとマキ電機さんがあったのでメカ加工しないで何とかなったのですが、そうは行かなくなったので今回はキャビティの自作に初チャレンジです。

どこか参考になるところは無いかと検索、昔だったら雑誌の記事を図書館で探すとかだったので、世の中が便利になったなぁと感じながら、でも寸法とか書いてある日本語のサイトが見つからない・・・結局はS53MVさんのWebとYouTubeを見て作りました。

http://lea.hamradio.si/~s53mv/cavity/cavity.html

ただ周波数が少し違うので、2360M中心50M幅で作成。そのままだと(はやり)中心周波数が低かったので、ロッドを0.5mmぐらい削りました。長くするにはナットを入れたりでの対応でしょうが、この構造だと作業しにくいので、削って合わせる前提で作る方が良いと思います。

測定器としては以前に入手したGigaStのみ(頒布は終わっていますが、検索すればサイトは残してもらえているので出てくる)な状態。ちゃんとした測定器でなくても良いですが、何かしらないとフィルタなので作れないかと思います。430Mとかならnano-VNAで良いんでしょうけどね。

TGでの測定しかできないので、マッチングが取れているかは良く分かっていませんが、フィルタっぽい感じにはなっていそうです。4G越の測定結果は、あまり信頼性がないかもしれません。表示で10となっているラインが、実際には0dBになります。

実際に出来上がったものは、オリジナルと見た目の差は小さいかと思います。使った寸法は赤字ですが、ロッドだけは少し削って周波数を合わせました。

角パイプのカットは大変そうだったので、ホームセンターでカッティングしてもらいました。真鍮のパイプとかは扱いが容易なので自分でカットしています。

調整用のネジがM4になっているのは、下穴を間違ってしまったためで、オリジナルと同じM3で良いと思います。ダブルナットにするか、ネジロックしないと、ちょっと触るだけで緩んで調整点がズレてしまうかもしれません。組み込んでしまうなら良いですが、外付けで使う方は一工夫してください。

オリジナルのロッドはアルミ棒ですが、Φ8真鍮パイプとM5袋ナットを使い、鉄ナットにして打ち込んだあと半田で固定しています。このため穴径が大きくなっています。