R10 短波ラジオ

 AliExpressなどで扱いのある短波帯のAMが受信できるキットを購入して組み立てたので記録しておく。基板には幾つかのバージョンがあり、本ページは8版に対応する。(基板に_nでシルク印刷)
 組み立てのマニュアルは購入時に連絡すると、ファイルを一時保存したURLを送ってくるので、それを見てということになるが、日本語ではないので参考になればと思う。
 姉妹品にFMとエアバンドの受信機R20も有り、こちらについても別なページに記載してある。写真の右がR10、左がR20になる。

 キットを入手した際の基本となる部品の確認を行う。送られてくるマニュアルに部品表があるので、それを印刷して部品を並べていくと良いと思う。数の多い部品については、すこしオマケが入っているようなので、余る部品の確認を行なっておく。

 表示部に使うLED、電界コン2個、ロータリーエンコーダーは別にしておくと良いかもしれない。数が少ないので分けるほどでは無いが、複数基板から構成されるキットでは、間違えないためには分けた方が良い。

 基板への部品実装のセオリ通り、背の低いものから半田付けしていくのが良いと思う。
 横にして実装のR14、R16、R17。次にICソケット、3端子レギュレータ。ここまで実装したのが1枚目の写真になる。
 続いてコンデンサだが、0.1uFは以外の定数から実装、続いて0.1uFを実装したのが2枚目になる。0.1uFを後にしたのは、それ以外より少し大きいためである。
 その次が抵抗になる。まっすぐに立てるか、少し斜めにしておくかは好みによるかと思う。ここまで実装したのが3枚目で、やっと半分の作業が完了ぐらいになる。
 インダクタンスは、自分のキットだとL2だけ小さかったので先に実装。ダイオード、セラミックフィルタ、トランジスタ、残りのインダクタを実装したのが4枚目になる。
 残りの電界コンデンサとノイズフィルタ、IFT、X’talフィルタを実装したのが5枚目になる。(BNCコネクタは大きいので実装していない)
 このあと念のため導通とショートチェックを行う。対象は各ICのGNDの導通、3端子レギュレータの入出力と対GNDのショート程度で良いかと思う。
 制御部とICの実装を行う前に電源が正しくかかるか確認する。まったく負荷がかかっていないので、少しだけ電圧が高いかもしれない。
 異常がなければ制御部の半田付け、ICの実装を行う。
 あとでケースに入れる際に外す可能性もあるので、BNCコネクタは2ピンだけの半田としている。

途中工程1
ICソケットなどを半田

途中工程2
セラミックコンデンサを半田

途中工程3
抵抗を半田

途中工程4
トランジスタなどを半田

途中工程5
コネクタなどを半田

途中工程6
ショートチェック

途中工程7
電圧をチェック

途中工程8
制御パネルを半田付
ICを実装

参考
BNCは外すかもしれないので2ピンだけ半田

 全て部品を実装したところで、念のため半田付けの忘れなどが無いか再確認。ICがソケットに正しい向きで実装されているか確認。
 電源ケーブルはセンタが+として、途中にヒューズを入れる。電源に電流保護が付いていても、ヒューズが入っていた方が安全。12Vと書いてあるが、無線機とかで使う13.8Vで問題はない。ただラジオに使うので、スイッチングタイプのAC/DCを使う場合はノイズが少ないものを選択する。9Vの乾電池;006Pでも良いが本体に電源スイッチがないのでコネクタの抜き差しでoff/onとなる。
 スピーカかイヤホンを接続し、アンテナの代わりに適当な線(50cmもあれば十分)を接続、電源OFFな状態で電源を接続すれば準備完了。

 電源をONすると、LEDに数字が表示され、ノイズが聞こえるハズ。もし正常に動かなかったら、3端子レギュレータの入力、出力の電圧を確認したら、いったん電源を切る。
 電圧が正常なら部品の実装状態、定数などをチェック。電圧が異常ならICやダイオードの向き、半田ブリッジのチェック。
 基本的にキットなので、正しく組み上がっていれば動くハズである。

 ダイアルを回すと周波数が変化する。早くなのか一定時間なのか分からないが、回しているとステップが変わって周波数が設定できるようになる。使っているロータリエンコーダはプッシュもできるが、特に機能は割り当てられていないようである。
 基板に付いているタクトスイッチ(SET)を押すと、LEDがC1数字となるが、これがボリューム設定になる。さらにSETを押すとC2、C3と設定できるが、これは後述する。
 とりあえずラジオNIKKEIの6.055MHzに周波数を合わせ、放送が聴こえれば正しく作れていると思う。

 C2とC3は周波数の調整用なようで、マニュアルには10690000 Hz+50*200Hz の IF 周波数、25000000Hz+68*100Hzのクロック周波数となっている。とりあえず調整しない方が無難かと思うが、ズレが大きいようならC3側を合わせて発信器から出てくるRXCLKを正しくして、フィルタのズレをC2で補正なのかもしれない。(試してない)
 もし設定が変になったらSETを押しながら起動することで初期値に戻せる。
 T1も調整しない方が無難と思われる。そんなに狭いフィルタではないので、放送を聞いてとかでは調整できないハズなので、自分を含め測定器とかを持っていないなら、何もしないのが一番。ちゃんと動いてないから調整してみるは絶対にダメ。キットが動かないのは、組み立てに問題があるハズです。