コイルの実験

 フィルタを作る時、インダクタンスから近似式で巻き数を決めたりするが、実際のトロイダルコイルに電線を巻いて、どのぐらいのインダクタンスになるか測ってみた。
 求め方としては、LC共振回路の共振周波数を確認し、そこから計算してインダクタンスを出している。今のところQRP/QRPpの無線機しか作ってないので、小さいトロイダルコアを使っての値のみとなっている。

参考値(単位 nH)

n 巻き数T25-2 黄T25-6 赤
73 84 
103 118 
137 160 
177 208 
222 262 
272 324 
10327 392 
11387 467 
12452 548 

 ハサミでカットできるFCZ基板に、同軸ケーブルを半田付けし、その先にLとCを接続している。
 ネットワーク/VNAでS21を測って共振している周波数を確認している。部品と測定の誤差があるだろうから、コンデンサは10p, 47p, 220pを使ったが、結果からすると220pは誤差が大きかったのかもしれない。
 データとしては取得した3つの中の中心値を使っているので、220pで測った結果は使っていない状態になったが、もう1つぐらい別の値でも取っておいた方が良かったかもしれない。

 参考のため実際に取得したデータも置いておく

 計算サイトの例としてJF1VRU 澁谷さんのページをあげておきます。使うであろうコアのデータが入っているので便利です。
 ここで出てくる結果が理論値になるハズです。あくまでも計算に使っている値なコアなことが条件になるのと、巻く線の太さも実回路では影響してきます。
http://jf1vru.web.fc2.com/troidalcore/FerriteCore.htm

 FCZ基板と同じ作りの実験基板をサトー電気さんで売っていますので参考まで。
http://www.maroon.dti.ne.jp/satodenki/pcb_case.html#pcb